21日に行われた(一社)北辰会 エキスパートライブ配信「視診から学ぶこどものみかた」を受講しました!
講師は小児科医の児玉和彦(こだまかずひこ)先生。
和歌山県で小児科を営んでいるバリバリの臨床医であり、著書も多数ある先生です。
当院でも小児を診させていただくことはありますが、一番難しいのは…
『本人から話を聞けない!!』
(聞いても「バブ~」しか返ってこない!笑)
そこが一番困ることなんです。
これは西洋医学・東洋医学問わず同じ課題であり、今回の講義ではその点をバッチリ講義していただきました!
今回の講義の中で沢山の学びがありましたが、ブログでは2つについて触れたいと思います。
まず、1つ目に致命的な病気を見逃さないこと。
小児科にくるのはほとんど風邪の子供だけど、その中でもたまにいる重症の疾患がいる。
それを見逃さないことがとても大切だとお話をしてくださいました。
それを行うので大切なことは五感を総動員して「PAT(パッと)」診断。
全体の印象、呼吸状態、皮膚所見が大切とお話ししていました。
東洋医学が大切にしている診察順である『望・聞・問・切』と重なっていました。
まず、見て(望診)、次に音や臭い(聞診)、そして質問(問診)して、最後に触る(切診)の順で行う。
東洋医学では小児に限らずこの順で行うこと考えますが、医療人として改めて大切な点だと思いました。
もう1つに『直観を大切にする』
小児科では『なんとなく元気がない!』これを重要視するそうです。
また、その直観は経験値によらないという研究がでているようです。
(ベテランの先生でも、新米先生でもあれ?っと感じるときは何かある時)
保護者である母親が『おかしい!いつもと様子が違う!!』と感じたらそれを術者も大切にすること。
「専門的な知識がない。ただ不安で大袈裟にいっている!」と考えずに…
『重症でないと証明されるまでは母親のいうことは常に正しい』
このような態度で接することが小児科医として重要とお話ししていました。
講義の中では、このほかに重傷疾患の基礎的な知識や特徴を動画や写真を使いながらわかりやすく講義して下さりました。
今回の講義では西洋医学の病気の知識の重要性と東洋医学の触れてわかることの優位性を改めて感じました。
これは小児だけでなく、すべての患者さんに当てはまることですね!
どちらの知識も磨いていきたいと思います!!